スリングとは、乳幼児を手を使わず、抱いて移動歩行するための道具で、
抱っこひもの一種です。
体に密着させ、体幹付近に巻きつけるようして使用します。
古くから使用されており、構造が単純なうえ、保護者の胸部に近づけて使用するため、
赤ちゃんは親の鼓動と体温を身近に感じることになり、より安心感が得られます。
風呂敷は構造上、贈り物を柔らかく包み、なおかつ縛りやすく、引っ張った時に、
結び目が固く閉じる傾向にあります。
大切なものをふんわり包んで、強度もしっかりあるというのは、
スリングにうってつけです。
ただし、風呂敷をスリングに使用するには、いくつか条件があります。
まずは滑り過ぎないことと、天然繊維のものを使用することです。
昔の風呂敷は絹が多かったのですが、現在はポリエステルが多いです。
ポリエステルは中で滑りやすく、冬場は赤ちゃんの洋服とこすれて、
静電気を発生させ、夏場は湿気を逃がさず、蒸れやすくなります。
できれば、絹がお勧めです。
肌さわりもよく、汗や湿気を適度に放出し、滑りすぎません。
生地に大きさと厚みがあれば、スカーフでも可能です。