若い人にはほとんど使う機会がない風呂敷ですが、近年さまざまなデザインの
ものが作られるようになり、俄かに注目が集まっています。
和の小物というイメージが強い中で、洋風の大胆な柄をデザインしたものが
登場したりと、上手に使いこなせるようになれば、違うデザインやカラーが
豊富なことから、何枚も欲しくなる人が増えてきたといえるでしょう。
風呂敷は使い方が難しく、上手に使いこなせないというイメージから
使うのを敬遠してきた人なら、いくつか伝統的な結び方を知っておくことで
すぐに使いこなせるようになるでしょう。
サイズの違うものを何枚か用意しておくのが便利ですが、
バッグに入れておいてもさほどかさばることなく、コンパクトに
収納できる点も魅力です。
また、急に荷物が増えた場合も、包み方さえ知っていればまとめて一気に
持てるようにできるのが、バッグにはない風呂敷のメリットです。
伝統的な結び方として、この二つを知っていればまずは何とかなるといえる
結び方は、四つ結びとお使い包みです。
四つ結びは最も簡単で、風呂敷の裏を上にして広げます。
この時、真正面に真四角に置くのではなく、ひし形になるように置くのがポイントです。
その真ん中に箱を置き、向いにある両端を持ち、箱の中央でまず結びます。
続いて残りの端真ん中に持ってきて同じように結びますが、
このとき、最初に結んだ結び目の上に重なるようにするのがポイントです。
結び目の先を広げると、美しい形に仕上がります。
お使い包みは文字通りお使い物を包むための包み方で、
四つ結びと同じように広げたら、品物の上に手前部分の風呂敷を
かぶせてくるみ、向こう側の布は品物を覆うように上にかけたら
手前に垂らしておきます。
そのうえで、両端を持ってきて真ん中に来るようにして結んだら、
手前に布がはらりと垂れた非常の上品な雰囲気の包み方になるのが特徴です。
何か贈り物を持参する時に、今や当たり前になった紙袋ではなく
風呂敷に包み、手に抱えて訪ねてみると大いに喜ばれることでしょう。