一見すると絞り染めだが、使ううちに愛着がわく猫柄
「茶トラ」もとい「Nekoiro風呂敷」は一見すると独特な
絞り染めです。
小さな鈴のイラストが描かれた青い縁取りにプリントされた
明るい茶色の模様、その真ん中は白くなっています。
まるで茶トラの猫のお腹をひっくり返したデザインで
奇抜な印象さえ抱きますが、この風呂敷の真骨頂は
使い始めてから分かるものです。
例えば青い縁取りについてですが、風呂敷を広げた際には意味のないテイストにも見えます。
けれども小さな鈴が描かれている部分が三角形になるように畳めば首輪に早変わりし、なおかつお腹に当たる白い部分が下にあれば猫の首から胸になるわけです。
こうした思わず心が和む工夫は他にもあり、箱やメロンなど立体感がある品を包む際にはまるで猫が丸まっているようになります。
猫柄と言えば、動物そのものやキジトラといった
特徴的な毛並みが印刷されている代物を連想させますが、
「Nekoiro」はまさにその連想を良い意味で裏切ってくれる品です。
「Nekoiro」シリーズはそれぞれで使い方がある
京都のれんで扱う「Nekoiro」シリーズは他にもあり、どれも「小風呂敷」として分類されている小さなサイズです。
小さいゆえに使う場面は限られているものの、税込1650円というリーズナブルな価格になっています。
素材はロシアンブルーが綿で、それ以外の品は茶トラを含めて木綿です。
先述した猫柄以外には三毛猫にキジトラ、そしてロシアンブルーの4種類の風呂敷があります。
風呂敷の縁取りの色は異なっており、三毛猫なら赤、キジトラはミント、
そしてロシアンブルーは紫です。
このうちお腹が白くない品は三毛猫とロシアンブルーで、それ以外は
お腹が白くなっています。
たったそれだけの違いですが、使い方次第で印象が異なるのが特徴的です。
例えばお腹が白いキジトラは丸みを帯びたバッグであれば猫らしいですが、
無地のロシアンブルーはティッシュ箱のようにスラリとした形のほうが
猫らしさが出ています。
使い方は個人次第であるものの、愛らしさを考えるなら悩みどころです。