ふろしきの日と風呂敷の起源について

ふろしきとは物を包み持ち運んだり収納したりするための正方形の布のことをいいます。昔は着物を包んだり、箱などの容器を運ぶために包んでいましたが、最近ではワインのビンや丸い物など、様々な形の物にも使用され、包み方も趣向をこらした方法が考えられています。

紙袋などに入れる代わりにお洒落な持ち運ぶ用途として使用されることも多くなりました。何度も使えることからエコにも役立つ素敵な布となっています。風呂敷の起源は古く、正倉院の所蔵物によく似たものが保管されています。

包装紙変わり

1200年以上の歴史を誇る都でも使われていた、都の人々にとっては利便性の高い大変に優れた布であったことが分かります。古くは衣包(ころもつつみ)や平包(ひらつつみ)と呼ばれていたようです。その風呂敷も明治から昭和にかけて大量に生産されるようになり、初めは「風呂で敷く布」であった風呂敷が、いつからか「包む布」と変化し定着していったようです。

ふろしきの日は、包みをつ(2)つ(2)み(3)と読ませることによって2月23日をふろしきの日ということにしました。このことは京都ふろしき会、及び京都ふろしき振興会で組織する日本風呂敷連合会によって制定されました。

ふろしきの効果利便性

ふろしきの最大の魅力は、包むものの形状にとらわれることなく、変幻自在に包むことができることです。日本酒のビンなどもお洒落に包むことができます。また、包むもののないときには素材が布であるため畳むことができ、小さくなりかつ軽量であることから持ち運びも簡単です。

何度も使用することができることから、その融通性自在性が環境問題へ貢献しているとして高い評価を受けています。世界でも風呂敷が注目されており、西洋渡来の鞄などに比べ、包むものの大小・形状にとらわれることなく変幻自在に包むことができること、包むものがないときには畳んでかなり小さくすることができて軽量であることなど、その融通性・自在性が、環境問題への貢献とともに、「風呂敷」が近年見直されている点であると考えられる。

変幻自在に包める風呂敷

レジ袋を使用しないと焼却時に出る二酸化炭素の排出を大きく抑えることができます。レジ袋の利用を止めて風呂敷へと転換していくことができたなら、二酸化炭素とごみの削減効果に個人レベルでも貢献することができるようになります。

日常的に取り組めて、地球温暖化防止にも一役買うことができる風呂敷は日本が誇る素晴らしい布といえるでしょう。